ゆとり大学院生の日常~なんかいいことないかな~

留年と隣り合わせの情報系大学院生の日常。

羽生善治『捨てる力』より学ぶ決断力

捨てる力 (PHP文庫)

捨てる力 (PHP文庫)

だいぶ前に読んで改めて読み直しました. 前読んだ時には気づかなかった羽生さんのすごさというものを感じました.

羽生さんは著書「捨てる力」の中で終始捨てる力の重要性を説いています.

重要なのは「選ぶ」ことより「捨てる」こと. 一つの手を選ぶということは,それまで散々考えた手の大部分を捨てること. 人間とは不思議なもので,自分が過去に選択しなかったことに対してすごく楽観的なところがある. 「こっちを選べばよかったのに」と思うことはあっても,実際に結果がどうだったかなんて誰にもわかりません. 人は概して未来のことについてはすごく悲観的になるもの.「こうやってもダメ」「ああやってもダメ」と思ってしまう.そういう傾向がある. でも,実際は「選択」という同じ行為なのだから,どちらにも転ぶ可能性があります. そもそもそういう傾向があることは間違いありません. だから,それを踏まえたうえで,自分が選んだものに対して責任を取りつつ自信を持つことが大事なのではないでしょうか.

「捨てる力」はすなわち 決断力 であり,自分の決断したことに対して後悔せず前を向くべきだとおっしゃっています.

同著で「変化」することの大切さもおっしゃっており,羽生さんほどの実績があれば現在のポジションを守ろうとすると思うのですが,常に自分で変化する方向に向かっているそうです.

リスクをとることを恐れる気持ちはあって当たり前ですが,その場にとまって動かないこともリスクであることを再認識しました.

羽生さんにとって「捨てる力」は物事を考えるうえで根本にある哲学だと感じました.

才能がある人だという認識でいましたが,ものすごくいろいろなことを論理的に考えて努力を怠らないすごい人ですね. 直接お話を伺いたいですね.

「捨てる力」に関しては僕の好きな外山滋比古先生の著書でも述べられています.

忘れる力 思考への知の条件

忘れる力 思考への知の条件

外山先生の本は別の機会に紹介できたらと思っています. この前,武井壮さんの動画を見ましたが,この人もすごいですね.自分自身の哲学を持っています.

どんな分野でも第一線で活躍されている方々は自分の言動を決定する哲学を持っていて,すごいですね. 僕も自分の哲学を確立したいです.