ゆとり大学院生の日常~なんかいいことないかな~

留年と隣り合わせの情報系大学院生の日常。

古典のすゝめ~『武士道』~

興味深い内容だったので紹介します。

新渡戸稲造の『武士道』について説明します。

武士道 (PHP文庫)

武士道 (PHP文庫)

最近いわゆる古典みたいなものを読んでみたいと思っていたので第一弾です(笑)

『武士道』とは新渡戸稲造が外国人から宗教教育のない日本で どのように道徳教育を行っているのかという問いに対して 「武士道こそが日本の道徳概念を形成している」 という新渡戸なりの答えを集約したものです。

江戸時代の封建制度が崩れ去った時代の明治期においても 道徳概念の根幹をなすのは「武士道」であると書かれたこの本は 最初英語で書かれたこともあり日本人、また外国人にも日本の文化・思想を広める名著です。

今回はとりあえず気になったことだけピックアップします。

義と勇

義とは、道理に従って、迷うことなくどう行動するかを決断する力である。 死ぬべきときに死に、討つべきときに討つことである。

義について書かれたこの一文は武士道における「義」とは「決断する力」であるということを示しています。 義というものが日本社会において最も称賛された価値観であったといいます。

すなわち義を見てせざるは勇なきなり。

頭でっかちは良くないという論語の一節です。 勇気は義のために実践されるべきものです。 正しいことを実践することが大事だということを表しています。

惻隠の心

惻隠の心は仁の端なり。

惻隠の心とは他人の心を痛ましく思う同情の心です。 惻隠の心を持つことが仁の心を持つはじめの一歩であるといいます。

とりあえず興味深かったところを引用しました。 100年以上前に書かれたものですが、僕は結構グサッときました...

現代の人々がいまだに認知しているような古典の内容は もうすでに既知の知識かもしれませんが、 それでもなおエッセンスが凝縮されていて現代でも何かを気づかせてくれるような気がします。

教養として読んでおいてもいいと思います。

興味がある方はぜひ読んでみてください。

日本文化を知るためにルース・ベネディクトの『菊と刀』も読んでみたいんですが、 手元にないので手に入り次第読みたいですね。

今回はこれで失礼します。